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Nスタ出演!光老化対策について

2018.05.19しわ

 

こんにちは。院長の宮脇です。

5月16日放送のNスタで「光老化」についてお話しさせていただきました。

皆さんの「お顔の皮膚」と「二腕の内側の皮膚」を比較してみて下さい。明らかにお顔の皮膚のほうがしみ、しわなどが多いと思います。この違いはなぜおきるのか?

正解は「光老化」か「内因性老化」かの違いです。お顔のように常に太陽光(紫外線)にさらされる部位はしみ、しわ、たるみ、皮膚癌が起こりやすいのです。この、太陽光によって引きおこされるしみ、しわ、たるみのことを「光老化」とよびます。一方で太陽光の影響をほぼ受けない二腕の内側は年齢と共にごく普通に起こる「内因性老化」ですので、皮膚の状態があまり悪くならないのです。なんと、お顔の老化の8割は光老化によるものですので、アンチエイジングに光老化対策は必須ですね!

ところで、太陽光には、紫外線、可視光線、赤外線が含まれていますが、肌にとって悪影響を与えるのは主にUVAとUVBです。また、可視光の中の近赤外線も悪さをすることがわかってきました。それぞれがどのような悪影響を及ぼすのかご紹介します。

UVA:皮膚の深くにまで到達し、コラーゲンやエラスチンを痛めるのでしわやたるみにつながります。日の出から日の入りまでほぼずっと降り注いでいます。また、ガラス越しでも透過します。

UVB:皮膚の浅いところまでしか入りませんが、日焼けと、日焼け後の黒色化しみを作ります。皮膚癌も引き起こします。

近赤外線:皮膚の深いところまで入り込み、しわ、毛細血管拡張、光線過敏、皮膚の萎縮を引き起こすといわれています。

 

次に、具体的な光老化対策をご紹介していきます。

光老化対策は①紫外線の強い時間帯の外出を避け、外出時は日陰を利用する②日傘や帽子を使用する③袖や襟のついた衣服で覆う④サングラスを使用する⑤日焼け止めをうまく使うなどが大切です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

①紫外線の強い時間帯の外出を避ける:午前10時から午後2時までは外出を避けましょう。また、天気に関わらず避けましょう。曇っていても、晴天時の60~90%は紫外線が出ています。

②日傘や帽子:まず日傘です。日傘の機能は、UVカット率・遮光率を参考にします。紫外線のみ避けたいのであればUVカット率を高いものに、さらにじりじりとして太陽の暑さを避けるのであれば遮光率も高いものが良いでしょう。帽子はつばのが広いものにしましょう。

③袖や襟のついた衣服で覆う:長袖・長ズボンが望ましいです。厚みがあり目がつまった生地にしましょう。色は濃いものがいいといわれています。

④サングラスを使用する:紫外線は皮膚のみならず目にも悪影響があります。紫外線透過率が低いサングラスを着用しましょう。紫外線透過率が表示されていない、ただ黒いだけのサングラスをかけると、瞳孔が開いて余計に紫外線が目に入りやすくなるのでかえって目を傷めてしまいます。気をつけましょう。

⑤日焼け止めをうまく使う:UVBを防ぐ指標はSPFの数値を見ます。日常生活では30くらいのものでよいですが、屋外で活動するときは50+が必要です。UVAを防ぐ指標はPAの+の数を見ます。日常では++~+++、屋外で活動する際は++++を使いましょう。また、日焼け止めは塗り方が大切です。大多数の方は必要量の半分しか日焼け止めを塗っていないという調査結果があります。クリームタイプだとパール大2つ分、乳液タイプだと1円玉大2枚分が必要です。皆さんの考える必要量の倍をつけるイメージです。当院では2回に分けて手のひらになじませてスタンプのように顔に押し当てる「スタンプ塗り」をおすすめしています。また、汗や皮脂で流れるので2時間おきくらいの塗り直しが必要です。スプレータイプの日焼け止めならメイクの上から簡単に使用できます。

 

最後に光老化対策におけるちょっとした盲点をご紹介しておきます。

・飲む日焼け止めサプリメントについて。日本皮膚科学会の光老化啓発プロジェクト委員会は、「現在のところ科学的十分な証明がない。サプリメントを飲んだから日焼け止めを塗らなくても大丈夫。ではなく、日常的に日焼け止めの使用をおすすめします。」としています。

・食べ物の選び方で紫外線の影響が増強されることがあります。光毒性物質のソラレンを含む食品をとると、紫外線の感受性を高める作用があるため、しみや肌のくすみが生じやすくなります。具体的にはレモン・オレンジ・セロリ・パセリ・しそなどです。口から摂取したソラレンは食後2時間ほどで全身に光毒性を発揮しますが、7時間ほどでなくなります。なので、これらの食品は夜に食べるようにすれば、翌朝紫外線を浴びる時間には毒性が消えています。

・ジェルネイルを固める機械からは、UVAが出ています。指先だけ空いた手袋着用か、日焼け止めを塗っておいた方が良いでしょう。

 

しみ・しわ・たるみ・皮膚癌予防のために光老化対策はコツコツ続けていきましょう!